新年のご挨拶
あけましておめでとうございます。謹んで新年のお慶びを申し上げます。
2024年は正月元旦早々、石川県能登地方を震源とする大地震が発生し、現地からの映像から、医療関係者の災害時の備え・行動について考えさせられたことを記憶しております。
また新型コロナ感染症は収束したものの、コロナ前の状態には戻らず、コロナ前とコロナ後では社会構造自体が変わってしまった感がいたします。鎮誠会は社会ニーズや診療報酬改定等政策変更にも柔軟に対応できる盤石な経営基盤の構築を目指したいと考えるものであります。
昨年はオリンピック・パラリンピックイヤーの年でありました。4月にパラ陸上アスリートの松本 武尊選手が、作業療法士として当法人に入職し、本人の目標である『パラリンピックでメダル獲得』と『作業療法士として患者に貢献』を実現すべく、両立できる就労環境の整備を進めました。9月のパリパラリンピックでは、出場した2種目で4位入賞と、惜しくもメダル獲得とはなりませんでしたが、次期ロサンゼルスパラリンピックに向けて、早速サポートチームを結成し、更なる活躍を後押ししていく所存であります。この他においても、法人職員がサポートしているスポーツチームやスポーツ選手が、過去最高の成績を収めた年でもあり、多くの方々に感動と勇気を与える出来事に微力ながら関与できたことは、スポーツリハを掲げる当法人にとって誇らしいものであります。
12月には法人主催のシンポジウム・忘年会が開催されました。シンポジウムには、近隣の医療機関等からも多くの方々にご臨席いただき、「地域密着」という法人理念に即し、「地域リハビリテーションについて考える」というテーマをもとに、各部門のシンポジストが多様な視点から議論し、今後の法人の地域に対する姿勢を改めて強固にするものとなりました。特に昨年は、『東金・九十九里波乗りハーフマラソン』へのランナーケアブースの出展や、『世界骨粗鬆症デー in さんむ』における講演実施等、地域の方々とつながる機会が多かった1年でもありました。
今年2025年は、1995年に医療法人として設立して30周年という節目の年でもあります。激動化する昨今の情勢の中、7名のスタッフで始めた東金整形外科から1,000名を超す規模にまで拡大できましたのも、ひとえに地域・関係者の皆様のご協力とご支援の賜物と深く感謝申し上げる次第でございます。これからも向こう30年、60年に向けて地域に根付いた医療・介護サービスが提供できるよう気を引き締めて運営に励む気持ちであります。
2026年4月には、千葉県印西市の千葉ニュータウン中央駅前に「印西花の丘整形外科」を新設予定であり、これまで山武長生夷隅圏域、千葉圏域で培ってきた知識と経験を活かし、北総の地においても地域密着を体現するクリニックとなるよう準備を進めてまいります。
最後に皆様方のご健勝とご多幸をお祈り申し上げますとともに、変わらぬご支援を賜りますよう、衷心よりお願いし、年頭の挨拶といたします。
医療法人社団 鎮誠会
理事長 李 笑求